ESJ-S/ESJ-EXS工法

(単管式超高圧噴射攪拌工法)
狭所、空頭制限、硬質地盤に対応した地盤改良工法。
  • ▲移動式架台(スライドベース)施工

  • ▲改良台船施工

  • ▲自走式機械(キャリアダンプ)施工

  • ▲横行台車施工

  • ▲空頭制限施工

  • 施工手順

  • モニター部分の動き

工法の概要

ESJ-S工法は、ボーリングマシンを使って、ロッド先端に装着した特殊モニターから水平方向に固化材スラリーを超高圧(40MPa)、吐出流量(100L/分)で噴射しながら回転引き上げを行い、地盤中に円柱状の改良体(コラム)を造成する工法です。
ESJ-EXS工法は、ESJ-S工法の吐出流量を大容量化することで、硬質地盤に対応します。本工法は、移動式架台(スライドベース・横行台車)、施工台船、自走式などバリエーション豊富な施工スタイルが可能です。
  • 機械攪拌工法に比べてボーリングマシンと横行式移動架台をベースとした軽量、コンパクトな施工機械で改良体を造成できます。
  • 他の高圧噴射工法に比べて造成速度が速く経済的な工法です。
  • セメント系材料による化学的固結作用による改良のため、短期間での強度発現効果を期待できるとともに、工期の短縮が計れ、長期的な耐久性についても問題ありません。
  • エアーを使用せず、セメントミルク(スラリー)のみの噴射のため、河川内や港湾内での水中施工においてエアブロー等による水質汚濁がありません。
  • H鋼や台船に横行式移動架台を組み合わせた簡便で効率的な仮設での施工のため、仮設費用の低減が計れます。
  • 硬質地盤(砂質土N≦25、粘性土C≦70kN/m2)にも対応可能です。
  • 現場状況に応じて大型ボーリングマシン(W=3.5t)か小型ボーリングマシン(W=0.6t)が選択可能。
  • モニター部分に楊土機構を装着することで、ESJ-L工法と同様な変位低減型施工も可能です。(特許 3453351)
  • 鋼管杭際の間詰め等に使用する場合は、最少改良速度として2(分/m)での施工可能。
土質による改良径と改良速度 [ESJ-S]
対象地盤土質条件改良径(m)標準改良速度(分/m)
砂 質 土N≦51.03.0以上
5<N≦100.9
10<N≦200.7
粘 性 土 C<51.24.0以上
5<C≦301.1
30<C≦351.03.0以上
35<C≦400.9
40<C≦500.7
腐 植 土W≦10001.16.0以上
ヘドロW≦5001.65.0以上
施工仕様 [ESJ-S]
 項目 施工仕様(標準値)
改 良 径φ0.7m〜φ1.6m
モニター径φ5cm(標準)
吐出圧力40MPa
吐出流量100L/分
引き上げ速度3分以上
ロッド回転数12 r.p.m〜20 r.p.m
水固化材比150%(腐植土は100%)
ステップ長2.5cmまたは5.0cm
土質による改良径と改良速度 [ESJ-EXS]
対象地盤土質条件改良径(m)標準改良速度(分/m)
砂 質 土N≦51.33.0以上
5<N≦101.1
10<N≦250.92.0以上
粘 性 土C≦301.33.0以上
30<C≦401.1
40<C≦500.92.0以上
50<C≦700.6
施工仕様 [ESJ-EXS]
 項目 施工仕様(標準値)
改 良 径φ0.6m〜φ1.3m
モニター径φ5cm(標準)
吐出圧力40MPa
吐出流量150L/分
引き上げ速度3分以上
ロッド回転数12 r.p.m〜20 r.p.m
水固化材比150%(腐植土は100%)
ステップ長2.5cmまたは5.0cm
改良体の強度
 対象地盤 一軸圧縮強さ(kN/m2
砂 質 土500〜1000(3000)
粘 性 土300〜600(2000)
腐 植 土100〜300(600)
※( )内は高強度での実績値