ESJ-G工法
(変位低減型2重管ESJ工法)
エアー噴射により、大口径・低変位を図った地盤改良工法。
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施工手順
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モニター部分の動き
工法の概要
従来のESJ工法(ESJ,ESJ-Hi,ESJ-Sの各工法)は、排泥を出すことなく、大口径の柱状改良体を経済的に造成できる工法でした。しかし、これらの工法では、改良機構(注入混合攪拌で置換式でないこと)から地盤へのスラリー注入に伴う体積増加を伴うために、地盤変位を起こす場合がありました。特に近年、都市部においては近接構造物に与える変位の問題が不可避となってきています。
そこで、ESJ-G工法(変位低減型2重管ESJ工法)は、この問題を解決するためエアリフト効果と特殊螺旋翼との相乗効果で地盤へのスラリー注入に伴う体積増加を最小限に抑え変位を低減することを可能としました。更に、エアー噴射効果で、より経済的に大口径化を実現した地盤改良工法です。
ESJ-G工法は特許工法です。
特許番号 第 3010009 号、第 3453351 号
そこで、ESJ-G工法(変位低減型2重管ESJ工法)は、この問題を解決するためエアリフト効果と特殊螺旋翼との相乗効果で地盤へのスラリー注入に伴う体積増加を最小限に抑え変位を低減することを可能としました。更に、エアー噴射効果で、より経済的に大口径化を実現した地盤改良工法です。
ESJ-G工法は特許工法です。
特許番号 第 3010009 号、第 3453351 号
- ■ スクリューオーガーによる排土とエアー吐出による排土促進から、改良時のスラリー注入に伴う体積増加を最小限に抑え、周辺地盤の変位を低減させることができます。
- ■ エアー同時吐出で高圧スラリージェット流の減衰を防ぐことができるため、より大口径の改良体を造成できます。
- ■ 中心部は機械攪拌方式で確実に攪拌し、外周部は高圧噴射攪拌を行う併用型の改良方式であるため、他の高圧噴射工法に比べて造成速度が速くて、経済的です。
- ■ 攪拌翼に案内ノズル(溝)を設けて、空洞を発生させることで噴射ノズル先端位置でのジェット流の地山による減衰を抑えることができます。
- ■ 改良体の外周部は高圧噴射攪拌による造成のため、改良体のオーバーラップ施工が容易で、改良体相互、あるいは土留壁と改良体との密着施工が可能であり、高い止水性と荷重の伝達が期待できます。
- ■ 専用の管理装置を使用することにより、施工1本毎に深度・流量・圧力・ロッド回転数を記録管理できる優れた施工管理方式を採用しています。
土質による改良径と改良速度
対象地盤 | 土質条件 | 改良径φ(m) | 標準改良速度(分/m) |
砂 質 土 | N≦10 | 2.0(2.2) | 6.0(8.0) |
10<N≦20 | 1.8(2.0) | ||
20<N≦30 | 1.6(1.8) | ||
粘 性 土 | C≦10 | 2.0(2.2) | 6.0(8.0) |
10<C≦30 | 1.8(2.0) | ||
30<C≦50 | 1.6(1.8) | ||
50<C≦70 | 1.2(1.3) | ||
腐 植 土 | W≦1000 | 2.0 | 8.0以上 |
施工仕様
項目 | 施工仕様(標準値) |
改 良 径 | φ1.6m〜φ2.2m |
先端モニター攪拌翼径 | φ0.6m(標準) |
噴射ノズル位置径 | φ0.4m |
スラリー吐出圧力 | 30MPaまたは40MPa |
スラリー吐出流量 | 130L/分または100L/分 |
エア吐出圧力 | 1 MPa |
エア吐出風量 | 2〜3 Nm /分 |
引き上げ速度 | 6分または8分 |
ロッド回転数 | 10 r.p.m |
水固化材比 | 100% |
改良体の強度
対象地盤 | 一軸圧縮強さ(kN/m2) |
砂 質 土 | 500〜1000(3000) |
粘 性 土 | 300〜600(2000) |
腐 植 土 | 100〜300(600) |
※( )内は高強度での実績値
